葬儀の準備と費用

今日は少し悲しいお話。

でも、同じような立場で悩んでいる人がいるかもしれません。

誰にでも訪れる、人の死についての経験談をお話しします。

 

父の葬儀で喪主をしました

先日、父が亡くなりまして。。。

3年ほど前に突然倒れて、ずっと意識不明、人工呼吸器で寝たきり状態でした。

ですので、「死」よりもむしろ、3年前に突然意識不明になった時の方がショックが大きく、

その意味で、今回は「いつか来るだろう」と心の準備はできているつもりでした。

 

そして、「この世からいなくなってしまう」という、

得体のしれぬ恐怖というか寂しさの感情は、

これが「死」というものかと改めて思い知らされました。

 

正直に言いますと、ずっと泣いてばかりでした。

喪主として、そんなメソメソしててどうなの?って感じでした。苦笑

長男だからっていう理由で喪主をやるってのも、なんか微妙です。

 

葬儀は葬儀社に依頼するかどうか

葬儀って(当たり前ですが)突然やってきます。

しかし、うちの父親は、生前このようなことを言ってました。

 

「葬儀なんてやらなくてもいい!」

「骨は海にばらまいてくれ!」

 

なんて言われても、

「はいそうですか、では火葬場に行って灰にして、海にばらまきますか。」

ってワケにはいきませんよね。

 

では、どうするか?

はい、普通に葬儀社に依頼しました。

 

今回、やっぱり葬儀ってものは、死んだ人のためでなく、

残された人のためのものだなあって思いましたね。

死ぬ人にとっては不要だけれど、残された人にとっては、

「最後だし葬儀をしてあげたい」って思っちゃうモノですね。。。

 

任せて安心、段取りはバッチリ!

葬儀社は母親が友人の評判などを聞いて、某社に頼んだようです。

やっぱり世間の評判を聞くのは重要ですね。

とても段取りよく、スムーズに進めてくれました。

 

葬儀社の担当さんがカタログのようなものを持ってきて、

順番にひとつづつ決めていくという流れです。

ただし、あまり多くのオプションは無いです。

でも、あまり費用をかけたくないという意思を伝えれば、

それなりのプランを組んでくれますが、

安いプランだからと言って、貧弱になるということは無いです。

そこは、安心しました。

 

まあ、どんな世界も営業マン次第でありまして。

担当営業さんが優秀だったのだろうと思います。

 

葬儀の費用やお寺、お坊さんのお布施はどれくらい?

うちの場合、母親は生協に加入していたので、随分と割引が効いたそうです。

(生協と提携している葬儀社みたい)

 

そして、家族葬と言われる、

最近とても流行っている(?)家族と親族のみの少人数プランなので、

それも大きかったのだろうと思います。

 

人数が少ないと、その分だけ、お食事などの費用が減りますからね。

ですので今回、純粋に葬儀社に支払った金額と、お寺にお支払いした金額の合計は100万円程度でした。

これを安いと見るか、高いと見るか、人それぞれかと思います。

 

田舎だったら家族以外の人間から「安い!」「豪華にやれ!」とかって、

余計なお世話を焼かれちゃうかもしれませんけどね。

それが田舎の悪いところなんですよね。

 

田舎は世間体と見栄が問題

ウチがラッキーだったのは、親族の理解があったことだと思います。

とくに父親は「葬儀なんかやらくていい」と生前に元気なころから何度も言っていたくらいです。

(ていうか、僕たちが子供のころから言ってましたし。苦笑)

それを僕を含め家族は知っています。

 

そもそも葬儀を盛大にやりたいというのは、田舎では当たり前のことのようです。

「田舎はやっぱ見栄の塊だな」と思いますけど、葬儀は残された人のためのものでもあります。

そうすることで故人が成仏すると思い込んでるなら勝手にそうすればいいだけのこと。

僕も豪華な葬儀を否定する気はさらさらありません

 

でも、家族以外の人間から「葬儀のやり方」を押し付けられるのは、

故人含め家族の気持ちをないがしろにされたような気分になり、本当に腹立たしい話です。

 

我が家の場合はそんなこともなく、

親戚のおじさんたちも一緒に葬儀プランを考えてくれて、

「お金なんかかけなくてもいい」と、言ってくれたのは大きかったです。

 

うちの実家は田舎ではありますが、どちらかというと、

トヨタ自動車という大企業のおひざ元で、

あちこちから移住者がきたりで発展しており、

とくに核家族がどんどん増えてきています。

僕が子供の頃の街の様子とは一変しています。

そういう拡大中の街なので、田舎の風習や見栄など、どんどん消えてますので、

古臭い固いことを言う老人たちは、厄介者扱いされます。

 

もちろん古き良きものは残すべきではありますが、

人を悩ませたり、不快にさせたり、生活の負担になるような風習は改めてしかるべきです。

変わりつつある町に住んでて良かったなと思いました。。。

 

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